朝の6時からコンパクトカヤック釣行です。
下ろしたてのジグパラ10gほか、手持ちルアーを3時間投げ倒しましたが、釣れたのは小さなフグ2匹だけでした…
「よし、今日はあきらめて帰ろう」と潔く戻ることにしました。
岸近くまでパドルを漕いで戻ったところで、「ん、雰囲気あるぞ」「もう1回だけ投げてみよう」と釣り人の悲しい性が発動。
「最後はやはり、下ろしたてジグパラ10gだな」とピンときて、ルアーケースから取り出そうとしたところ、トレブルフックがライジャケに刺さってしまいました。
岸まですぐ近くでもあり、大人しく釣りをやめるタイミングでもあったのですが、「雰囲気あるぞ」で凝り固まったわたくしの脳みそは、もう1回投げる気まんまんであります。
以前にも「ライジャケを切開」して外したことがありましたが、これ以上ライジャケを切り刻みたくなかったので、今回はプライヤーを使って刺さった針をつまみ、思いっきりヒッコ抜きます。
事故発生
思いのほか、ライジャケからは上手くヒッコ抜けましたが、今度はアシストフックのほうがこともあろうに、わが左の親指のハラに見事に突き刺さっております。
「・・・」
(しばし呆然。痛みはほとんど感じませんでした)
目前の光景は、現実を認めたくないような光景であり、しっかり針先が5ミリほど食い込んでおります。
当然、針の「かえし」も中に入っています。
ここまでは、不思議なことに痛みもないので冷静な目で見ておりますが、どのように対処すればよいのかよくわかりませんでした。
自力で脱出
先ずは、右手で針をつまんで、抜きにかかります。
カエシが効いて、ビクともしません。
「病院かな」との思いもよぎりながらも、「やはり新品だと、魚への針掛かりも違うんだろうな」とか「こんなに抜けにくいのに、なんでこんなにバラすのかなぁ」などの思いもよぎりました。
あと、以前本で読んだ対処法には、「カエシをペンチで潰してから抜く」と確か書いてありました。
おそらく、ライジャケとか衣服の話だったと思いますが、わが親指の中に埋もれたカエシは潰しようがありません。
(病院では、いったん針先を貫通させてカエシを出し、そこでカエシを潰すなり切断するなりして抜くという処置をしているのだそうです。オソロシイ)
埋もれたカエシをペンチで潰すことはできそうもないので、シンプルにペンチでつまんで抜くことにしました。
先ほどは、指でつまんで抜こうとしても、ビクともしなかったのでしたが、この頃になると、ペンチである程度のチカラをかければ、なんとか抜けるような根拠のない自信が湧いていました。
早速やってみます。
痛みはさほど感じませんが、やはり抜ける気配はありません。
ライジャケ切断法を援用し、指のハラに切れ目を入れるくらいなら、多少傷口が広がろうとも、上手く角度をつけて、ちょいとなかでカエシの角度を変えながら、ペンチで抜きにかかります。
「ズルリん」
(あ~良かったぁ)
思いのほか、気持ちよく抜けましたし、痛みもアドレナリン放出中であったため、大したことありませんでしたし、出血も「無血」でした。
(今回は、運良くたまたま上手くいったものと思われます)
また、おそらく「たくさんバラしてきた経験」が潜在意識のなかで、「きっと外れるハズ」と根拠ある確信にまで高まっていたものと思われます(カナシイ…)
最後に
事件翌日となりましたが、親指には「少し鈍い痛み」がある程度です。
(筋肉注射の翌日の痛みの20分の1程度)
傷口の写真を撮ってアップしようとするも、すでにきれいに修復されつつあり、ギュッと押しつぶして傷口を際立たせようとしても、大した写真が撮れませんでした…
いずれにしましても、たまたまうまく自分で対処できた、非常にまれな例だと思われます。
もし今回のような事故があった場合には、無理は禁物なので、速やかに病院へ行くべきかと思います。
また、愛すべき釣りの身近には、このように危険がたくさん潜んでいることを改めて体感した次第であります。
安全あっての趣味であり、今後とも気を緩めることなく釣りを楽しんでいきたいと、強く心に誓うのでありました。
おまけ
少しショッキングな動画を見つけましたので、ご紹介いたします。
針が刺さったときの対処法として、「糸で引っ張って外す方法」なのですが、2人の外国人がそれを明るく「実演」しております。
現場で役に立つかは不明ではありますが、今回わたくしが自力で外せたやり方と、角度やチカラのかけ方の点で、もしかしたら似通った部分があったのかもしれません。
※注意※
「実演」であるため、肉体を傷つける衝撃映像があります。
少なからず抵抗が生じると思いますので、ご視聴にはご留意願います。
How To Remove a Fish Hook Pt 1, Hook in Arm – Cross Current TV – Episode 1 – YouTube
(おまけ2)
なんとか針が抜けたあと、「これほどまでに身を削ったのだから、まぁ釣れて当然だろう」と、わが指を痛めたルアーを投じますが、当然釣れることはありませんでした…
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