本日は、こどもの日。
こんな日には、せっかくなので、こどもたちを連れて、釣りにでも行きたかったのですが、あいにくの雨。
(雨でなくても、もはや一緒に行ってはくれない…)
それでも以前は、キス釣りなどをご一緒したものです。
一昨年だったか、釣ったキスの泳がせをして、50cmほどのマゴチを釣り上げたりもしていました。
このようなこどもの頃に、自然と触れ合う体験は貴重であり、よい思い出となります。
今から約40年ほど前の小学5,6年生のころのわたくしは、近所の川や山の中の貯水池などに、自転車に竿と道具を積み込んで、よく釣りに行ったものです。
当時は、リールをつけないのべ竿で、「ウグイ」を釣っておりました。
エサは、ミミズがメインであり、小さな釣具屋さんで、みどり色や青色の紙の箱に入った「りんたろう」をよく買ったものでした。
※今でも売っているのか調べてみたら、いまだ現役のようです。
青色の箱のほうは「熊太郎」という名前の別商品でした。
しかしまぁ、あのミミズを針に刺した時に出てくる、黄色い臭い汁(ミミズ汁)のくさいこと…
昨日の晩ごはんは、何を食べたか思い出せないくらいなのに、あのなんとも言えない匂いは、40年を経た今でも、いまだに鼻腔の奥深くから脳の深部に至るまで、じとりと染み付いており、鮮明に記憶が蘇ってまいります。
(今も、指先を鼻に近づけにおってみると、かすかに匂うような気がするくらいです)
ミミズを針に刺したあとに、汁の付いた指を、地面の石やコンクリににじりつける感覚も思い出されます。
(石鹸でどれだけゴシゴシしようとも、2、3日は、指先からこの匂いが消えることはありませんでした)
ミミズ汁が、あまりに臭かったからではありませんが、「練り餌」もよく使っていました。
釣具屋さんで「練り餌」のもとを買って、川や貯水池の水と練り合わせ、団子状にまるめたものを針につけて投じます。
(こちらは、とてもおいしそうな匂い♪)
店でわざわざ買わずとも、自作もしておりました。
材料は、小麦粉やらパン粉やらを混ぜ合わせ、最後に「お酒」も含ませるのがマイブームでありました。
(お酒の匂いが魚を寄せ付け、酔わせて釣れると信じて作っていました)
日本酒とかウイスキーを少量混ぜ込んで、こどもながらに「いい匂い」に酔いしれながら、浮きの沈みを今か今かと、ウツロな目で見守っていたものです。
こう思い返してみると、魚の引きとかキラメキとかよりも、「匂い」の記憶が強烈に残っていることに気付かされます。
大人になった今は、エサ釣りはあまりやらなくなりましたが、「匂い」問題はどうしても釣り人に付いて回ります。
釣れたときには、魚の生臭さは免れませんし、釣れなかったとしても、海や水辺の匂いは、結構体や道具類にまとわり付いているものです。
わたくしの頭や鼻は、かなり鈍感となってきたようですが、わが妻の鼻は鋭敏であります。
わたくしが釣行から帰ってくるや否や、わたしの部屋にドスドス入ってきたかと思うと、ガラリと窓を全開にし、クサイものでも見るようにして立ち去っていくのです…
匂い問題。
40年を経て、科学技術は大きく進歩いたしましたが、100均で売られている「生臭さを取る石鹸」が、世の釣り人やわが家に平穏をもたらすことができるのか、効果のほどをぜひ試してみたいと思います。
(もし、平穏が訪れましたら、商品レビューさせていただきます)
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