【レンジとは】水深が浅かろうとも、ルアーを通す層の大事さを大層痛感

能登島カヤック釣りで、チヌとマゴチが釣れた カヤック挑航

本日は小雨まじりではありますが、居ても立ってもいられずに、愛車の初代エクストレイルにカヤックを積み込んで、能登島へと向かいます。

天気予報では「くもり」のはずなのですが、のと里山海道を走行している間、ガラス面に接しすぎなのでしょうか、「ブガー…」「ブガー…」とワイパー音が鳴り響きっぱなしです…

「そういえば、能登島カヤック釣りでは、未だボウズがないかもしれないな」などと振り返りながら、前回炸裂しました「湾奥失神パターン」の再現を目論んで、ほくそ笑みます。

ニヤニヤしながらも、もう30年も前に教習所で教わった、水の層でタイヤが滑る「ハイドロプレーニング現象」に注意を払い、安全走行を心がけます。

能登島入りとともに小雨も上がり、いざ湾奥へとわがカヤックを漕ぎ進めます。

↓ たまたまハマった「湾奥失神パターン」

湾内の幅は、おおよそ200メートルあります。

カヤックで岸辺まで近づいてみると、水中のところどころに落石も沈んでおり、うっかりすると座礁しかねないほど水深は浅くなっております。

湾の真ん中あたりの水深は、深いところでも3メートル程度しかないと思われ、こぢんまりとした自然の入り江らしい「浅い湾内」となっております。

こぢんまりとした魅惑の湾奥

まずは「湾奥ヒットパターン」の再現を狙って、湾奥にまでわがカヤックを進み入れ、湾の開口部に向かって、お気に入りのバイブレーションを投じます。

ルアーを着底させて、ゆっくりただ巻きして、お魚が付いてきているのをイメージしながら、リーリングをスト~ップ!

すると、前回あんなにも気持ちよくフォールで食ってきたはずなのに、今回はな~んにも反応ないまま、ルアー回収を繰り返します…

「う~ん…」

前回の釣行時は、確か「上げ潮」のタイミングであり、潮も湾奥方向へと流れていました。

「さては、潮が入ってくる流れとともに、ベイトも湾奥へと入ってきて、フィッシュイーターはこのタイミングでの失神を待ちぶせているのではないか?」

性懲りもなく新たな仮説をうち立てて、本日の潮止まりの湾内をパドルを漕ぎ漕ぎ、次なるポイントへと移動するのでした。

釣果データ

釣れた日   2023年12月02日 12:45 中潮
魚種     マゴチ、クロダイ
サイズ    56.0cm、41.0cm
匹数     2匹、3匹
都道府県   石川県
エリア    能登島
ヒットルアー 鉄板バイブ14g(レッドヘッド)、ダイソーバイブ20g

 

12月に入っても岸辺の木々には未だ紅葉が残っており、きれいな水面に映り込んでいます。

その水面に向かって、岸近くへとバイブレーションをキャスト。

着水とともに紅葉は散り、ルアーはすぐさま着底し、ゆっくりブルブル震わせながら引っ張られてきます。

すると、ようやく何かがずっしりとヒット!

最初はあまり引かなかったのですが、近づくにつれて、3メートルもないはずの奥底へと強烈な突っ込みをみせ始めます。

ようやく寄ってきたお姿を見れば、56センチの良型マゴチさんでした♪

その後も同じパターンで、浅瀬に向かってキャストし、ゆっくりルアーを引いてきたところで再度マゴチさんをゲットすることができました。

↓ 連続してヒットしやすい!?

今度は、湾の中心部の深場に向かってバイブレーションをキャストします。

着底を確認し、引っ張ってきますが、ブルブル感が伝わってきません

どうやら飛行中かフォール中に、糸とフックとが絡まってしまういわゆる「エビり」が発生したようです。

エビったルアーを引いてくると、水面へと浮上してきます。

回収までにはまだまだ距離があることから、竿を煽ってエビりを解消しようと試みます。

表層付近でバシャバシャさせていると、うまく「エビり」が解消されました。

そのままルアーを沈めて、ブルブルさせて引いて来ますと、今度は小気味よい引きを見せる小さなクロダイさんがヒット!

「ふむ、今日のチヌは、表層を意識しているな」

↓ 以前にも、ミスキャストでたまたま発見「表層撃ち」

 

近場のサーフでの釣りにおいては、水深が10メーター以上あるので、(通せる通せないは別として)当然ルアーを通すべき「レンジ」を意識しております。

こちらの湾奥では、水深がたかだか2、3メートルしかないことから、ルアーを普通に通せば、概ね「中層」だろうし、見方によっては「ボトム」とも「表層」とも言えるのでは?などと安易に考えておりました。

こちらの湾奥のように、水深が浅くレンジの幅が狭い海域においても、そこに棲むお魚さんたちにとっては、「表層」「中層」「ボトム」がれっきとして存在するわけです。

今回の「エビり解消パターン」から、ルアーを通す層、レンジの重要性を改めて再認識させられました。

この後は、もちろん表層を狙うため、バイブレーションをキャストして、着底をさせることなく、着水と同時にルアーを巻き始め、表層付近を通します。

するとびっくり、即座にまたしても、クロダイさんがヒット!

たまたま「時合い」だった可能性は否定できませんが、完全に表層パターンをものにします。

ゆっくりただ巻きでは、表層のレンジから外れて、ルアーが沈んでしまうこともあるので、ちょんちょんとルアーを跳ね上げながら表層をキープして巻いてきて、頃合いを見てフォール(失神)をさせてみます。

すると、「ガッツーン」とヒット!

ドラグ音を鳴り響かせながらの気持ち良い引きとともに、41センチの良型クロダイさんが、気持ち良い誘いで最後に釣れてくれました♪

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