ここのところ、天気は「晴れ」であっても、波が高かったり、風が強かったりで、2週続けてカヤック釣行ができておりませんでした。
これほどまでの長期ブランク(←たかだか20日ほど)が続くと、身体や精神に変調を来しかねません。(←決して大げさではありません…)
が、幸いなことに、この期間を利用して「釣り道具のメンテナンス」をすることができました♪
長期ブランク中に実施したメンテナンスはといいますと、主に以下の2つであります。
シリコンスプレーを道具に噴射!
まずは、愛用ロッドの「ガイド部分」にシリコンスプレーを噴射。
ガイドを「シリコン膜でコーティング」することにより、サビを防ぎます。
また、ラインとの摩擦抵抗を減らし、ガイドの糸抜けが良くなることにより、ルアーの飛距離アップを目論見ます。
次に、フィッシュグリップの可動部や、パドルの連結部などのあらゆる金属部分にもスプレー。
塩をかんだり、サビが生じてしまったりしており、少々動きがぎこちなくなっていました。
少しでもかつての滑らかさ、輝きを取り戻してくれないかとの期待を込めて、入念にスプレーいたしました。
リールにドラググリスを塗りたくる
コンパクトカヤックフィッシングで使用している愛用リールは、ダイワの「レガリスLT3000-CXH」です。
軽くてコンパクトで丈夫なので、非常に使いやすく、とても気に入っています♪
約2年前の購入以来、釣行後には必ず水洗いをして陰干しするなど、大事に取り扱ってきました。
しかしながら、メカに弱いわたくしは、ラインローラーにオイル注入したことは、これまで「2回」ほどありますが、「分解」を伴うようなメンテナンスは、「元に戻せなくなるリスク」が過去の経験上非常に高いので避けてきたところであります。
ですが、ここのところ「ドラグ性能」がパッとしない気がしていたので、「ドラググリス」なるものを購入し、思い切って塗ってみることにしました。
スプールから、なんのためにあるのかよく分からない「バネ」を外し、小さな金属、乾いたフェルト、小さな金属の輪、乾いたフェルト、金属、フェルトを順番を忘れないように取り出します。
本来乾いていてはいけない「カッサカサ」のフェルトに、ドラググリスを指でたっぷり塗りたくり浸透させて、左から順番に元に戻していきます。
これらたくさんの部品が外れないように押さえてくれているバネを、最後にどう入れるのか若干迷いながら、たまたま上手にはめ込んで、無事メンテ終了いたしました。
釣果データ
釣れた日 2022年6月11日 04:42 中潮
魚種 シーバス、シーバス、マゴチ、カサゴ
サイズ 54.0cm、48.0cm、48.0cm、22.0cm
匹数 4匹
都道府県 石川県
エリア 金沢市近辺
ヒットルアー 静ヘッド10g+ワーム
やや薄暗さの残る午前4時過ぎに、いつもの岸辺に到着して、約20日ぶりのカヤック釣行に臨みます。
ロッドホルダーや椅子、パドル、フィッシュグリップなど諸道具を、いつもどおりカヤックにセット。
竿に愛用リールを取り付けて、ガイドに糸を通しスナップを結びつけて、「静ヘッド+ワーム」を装着。
なんとなく、何もかもが「ぬるぬる油っぽい」感はありましたが、概ね10分で準備を終え、わがカヤックに乗り込みました。
波風が穏やかな中、静ヘッド+ワームをキャストします。
シリコンスプレーの膜のおかげで、ガイドとラインとの摩擦も弱まり、いくらか「飛距離がアップ」したような気がしないでもありません。
飛距離のおかげか、朝マズメのおかげか、久しぶりで気合満々のおかげなのか、底付近を一定のリズムで巻いてくると、シーバス2本とマゴチをキャッチすることができました♪
マゴチ特有の奥底への急な突っ込みに対しても、スムーズにドラグ性能が発揮され、急激にかかった力を上手くいなすことができました。
続いて、バイブレーションも試してみようと、テトラ脇を通してみると、まずまずサイズのカサゴさんがヒットしましたが、こちらの「引き」はさほどでもなく、ドラグ性能も作動しませんでした。
釣果はもう十分すぎるくらいでしたが、最後はやはり「強い引き」を味わいたくて、ルアーを「静ヘッド+ワーム」へと戻し、中層を「極めてスロー」で巻いてみます。
すると、一瞬大きなアタリがあって、ドキリとするも乗らず。
ジグを確認してみると、緑ワームのシャッドテール部分が食いちぎられております。
「スローだったから、シマフグさんの仕業かな」とのイメージが頭に浮かびあがります。
が、すぐさま同じ緑ワームに付け直してフルキャストし、すぐさま水中イメージも刷新し直します。
(以下、勝手な水中イメージを含む)
カヤック上からフルキャストされた「静ヘッド+緑ワーム」は、水深10mの海底に着底し、そこから中層までしゃくり上げられた「緑色の小魚」は、ゆっくりとまっすぐと尾っぽを震わせながら泳ぎ始めます。
その様子を見ていた、先程ワームかじりのシーバスさんが、「これも食っていいのかな」と、半信半疑であとをゆっくり追いかけてきます。
シーバスさんは悩みながら尾行を続けていると、カヤック上ではリールを巻く手を一瞬だけストップさせており、と同時に緑色の小魚はフッと自然落下します。
疑り深く付きまとっていた腹ペコシーバスは、ついつい反射的にガブリと、緑色の小魚に襲いかかりました…
「ジッジジジジィーッ」
突如、静かであった海上は、ドラグ音が響き渡ります。
カヤックは引きずり回され、竿先も海面に突き刺さり、これまでとは一回りサイズが違うことは明らかです。
手探りのメンテナンスで、ドラグ性能を十二分に取り戻していた相棒からは、心地良いドラグ音が激しく鳴り響き、久しぶりの大物シーバスを相手に、わが身も心も相棒も躍動します。
そこへ推定75センチの銀色の魚体が、天高くエラ洗い。
ほぼ垂直となった全身の姿をアラワにし、眼の前で激しく頭を振り、テンションは完全に抜け、お見事静ヘッドのフックを外してしまいました。
海上にはいつもの静寂が戻るなか、未だ鳴り止まぬ胸の鼓動と悔しさを無理やりに押し込めて、ヌルリとしたパドルを握りしめ、カヤックをゆっくりと漕ぎ進め、岸へと戻ることにしたのでした。
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