【実釣(実聴)ホウボウ】実は「渋い声」と怪力とモチモチ食感の持ち主

カヤックから「海底の吟遊詩人」ホウボウ(Gurnard)が釣れた カヤック挑航

本日の日の出時刻は、「4時41分」であります。

4時に目覚ましをセットし、5時前にサーフに到着してみると、キス釣りやシーバス狙いの多くの方々が既にスタートしておりました。

カヤックに乗り込んで、明るくなった空を見上げてみると、「半月」がうっすら浮かんでいます。

下弦の月

ということは、本日はあまり釣れないとされる「小潮」のまっ只中。

だからといって、やるべきことが変わるわけでもなく、いつもどおりテトラポッドの近くで「静ヘッド+ワーム」をキャストし、シーバスを狙います。

まったく反応がないので、昨日ルアー変更後1投目でヒットしたシンキングミノー「ラパラ」を投げてみますが、今日は上手くいきません。

テトラ付近を離れ、少し沖へと向かいます。
「シーバス」狙いから、昨日釣れた「サゴシ」狙いへと変更いたします。

手持ちの数少ないルアーを、あれこれ投げ倒しますが、沖でもアタリがありません…

続いては、先週「マゴチ」が釣れたことを思い出し、先週同様「静ヘッド+ワーム」を底付近でゆっくりスイミングさせてみます。

すると、ようやく「グイッ」となにかが食いついてきました。

先週と同じやり方でヒットしたものなので、「まぁマゴチだろう」と見当を付けます。

ようやくのヒットなのですから、「逃してなるものか」と口の固いマゴチ(推測)に対し、「これでもか」とばかりに追い合わせを入れます。

あとは、マゴチ特有の「突っ込み」や「首振り」を楽しみながら、巻き上げようと企んでおりました。

ところが、なんだかマゴチさんとは様子が違うようです。

最初はわりとラクラクと寄ってきたのですが、カヤックの近くまで寄せてくると、急にズシリとした「重さを感じる引き」に変わりました。

「意外と大きいぞ」とサイズの見積もりを改め、「大きなヒラメか?」と魚種を推測しなおし、ラインブレイクを避けるべく、弱気にドラグをゆるめます。

立てたロッドとお魚との間で、力が均衡した「縦の綱引き」が始まり、竿は弧を描いたまま、わたくしはリールをゆっくり巻きあげますが、相手はジジッ、ジジッとドラグを出させ、しばし膠着状態が続きます。

ドラグを締めることなく、粘り強く巻き続けていると、ようやく少しずつ浮上してまいりました。

ボワーンと姿が見えてきたときは、「赤いマゴチ!?」、「ヒレが変だ」、「ホウボウだ」となり、あまりに色鮮やかであったのと、「グウッ、グウッ」と変な鳴き声を発していたのとで、タモ入れの前に思わず動画を撮ってしまいました。

↓ ホウボウの「渋い声」は、8秒と12秒あたり ※聞き取り辛くてスミマセン…

釣果データ

釣れた日   2022年5月22日 06:50 小潮
魚種     ホウボウ
サイズ    45.0cm
匹数     1匹
都道府県   石川県
エリア    金沢市近辺
ヒットルアー 静ヘッド10g+ワーム

 

それにしても、初めてホウボウを釣ったわけなのですが、変な鳴き声(浮き袋の収縮によるもの)とともに、ズシリと重たい引きには驚かされました。

きっと、美しく優雅なヒレをも総動員して、必死の踏ん張りをしていたのでしょう。

また、見た目のインパクトとは裏腹に、もっちりと弾力のある白身は、上品な旨味と甘みが凝縮されており、とっても美味しかったです。

なお、下処理中に気付いたのですが、鮮やかなヒレの下には、ヒゲのような足のようなものが左右に3本ずつ伸びておりました。

これは、ヒレのスジの部分が分離したものだそうで、この「軟条」とやらを使って、海底を歩き回ったりもするのだそうです。

うす暗い海底を、コバルトブルーの胸びれを優雅に広げて散策しているところに、怪しげな鈍い光を放つキスワームがゆったり泳いできたものですから、ついつい「パクリ」と反応してしまったのでしょうか。

小潮であろうと「海底の吟遊詩人」であろうと、生きていればお腹もグゥグゥ空いてしまいます。

早朝からの3時間カヤック釣行で、こちらもぐぅぐぅ鳴っているわたくしの胃袋を、貴重な初魚種のお刺身と煮つけが満たしてくれました♪

シャア専用マゴチかと…

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