【海水温が異常】に高くても釣れてくれる稀少な高級魚キジハタの生態

真夏にカヤックでキジハタが釣れた カヤック挑航

本日は、午前3時のアラームで起床し、15分後には出発し、お盆でも24時間営業のガソリンスタントでわが愛車にエネルギーを満タンにして、能登島へと向かいます。

5時に能登島入りして、早速わがカヤックを漕ぎ出すと、海面から直に、もわ~んとした「熱気」が伝わってきて、「海水温が異常なまでに高まっている」ことを肌身で感じました。

気象庁の「データ日別海面水温」を見てみても、能登島付近はマックス値である「30度」ラインを超えております。

お魚さんも、この暑さで食欲が湧かないかもしれませんが、何も食べないわけにはいかないはずです。

ジグパラブレードをゆっくりただ巻きで、美味しそうに泳がせてくると、幸先よくお魚さんがヒットします。

小さいチヌさん30センチでした。

美味しいチヌさん。このあともアタリはあるも乗せきれず(チッキショー)

その後は、何度かアタリがあるのですが、乗せきれませんでした…

 

そこで、ここ最近実績のある、「根のあるところ」までパドルを漕いで向かいます。 

ジグヘッド+ワームをリフト&フォールしながら引いてくると、期待どおり、きれいな緑色の瞳をもった、夏が旬の高級魚「キジハタさん」が釣れてくれました♪

小さなサイズは、「キジの瞳に乾杯…」と誰もいない海上で、海水温を2、3度は下げる気障?なセリフを優しくかけて、リリースいたします。

キジのような緑色の瞳

 

釣果データ

釣れた日   2023年08月12日 05:17 中潮
魚種     クロダイ、キジハタ
サイズ    30.0cm、30.0cm
匹数     1匹、3匹
都道府県   石川県
エリア    能登島
ヒットルアー ジグパラブレード23g、ジグヘッド+ワーム(グロウピンクバック)

 

キジハタさんは非常に成長が遅く、30センチになるまでにおおむね「4年」かかるということらしいので、目測30センチ未満はリリースいたします。

また、この高級魚は、なんとも風変わりな「雌性先熟」とかいう特徴をもっています。

どうやら、カラダが小さい頃はメスとして過ごし、カラダが大きくなったらオスへと「性転換」するのだそうです。

全くもって「謎」でしかない特徴ですが、キジハタのオスは「縄張り」意識が強いことから、仮に「カラダが小さいオス」の場合には、縄張り争いに敗れてしまい、繁殖できないこととなってしまいます。

小さい頃は「メス」として生き、繁殖活動をおこなった方が、確実にわが子孫を残しやすく、大きくなって十分戦えるようになって初めて、オスに転換して縄張りをもち、メスを囲い、わが子孫を残すのだそうです。

なんとも不思議な自然の営みではありますが、おおむね「40センチ」で「オス」に転換すると言われておりますので、わたくしは未だ「オス」には巡り会えていないこととなります…

普段オスは深場に潜んでいるのですが、繁殖シーズンの夏場には、浅瀬へと進出してきます。

わが実績のある「根」付近でも、底が透けて見えるくらい浅いのですが、気性の激しいオスたちが、繁殖のためにきっと縄張り争いをしているはずなので、出会えるチャンスはあるはずです。

のと里山海道の帰りみち、帰省ラッシュで大渋滞している反対車線のさらに向こうの日本海に向かって、「いつの日か、40センチオーバーを釣り上げられますように」とひとり祈請するのでありました。

↓ キジハタ居住区を発見(カサゴは見たことありません…)


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